肩関節周囲炎(通称:五十肩)
肩関節を構成する骨・軟骨・靱帯・関節包・筋肉などが加齢的変化、いわゆる老化現象のために、拘縮(こうしゅく、ちぢむこと)と呼ばれる変化を来し、不自然な運動、生活習慣の変化などが引き金になって発症するものと見られている。
運動不足が原因の一つとも言われるが、普段定期的に運動をしている人でも発症してしまう場合もあり、むしろ運動していて筋肉が発達した人の方が重症化する例がある。
保存療法・リハビリテーション
疼痛の改善を最優先に行い、安定すれば関節角度の改善を図ります。
インナーマッスルと呼ばれる肩の安定性に働く筋や肩甲骨周囲筋のトレーニングを行い痛み・肩関節の機能的な改善、さらに再発予防を図ります。
リハビリや自宅での自主運動を続けてもらいながら定期的に診察を行ない構造的に肩の変化がない場合、改善が見られます。
しかし、肩関節周囲炎の中でも肩周囲の組織(軟部組織・腱・筋)などで何らかの損傷が見られる場合、MRIで精密検査を行い、医師と話し合いながら手術の必要があるのかなど今後の治療方針を決定します。