半月板損傷
形態の差により、正常型と円板型に分けられ、それぞれ病態が異なる。正常型は成人若年男性に多く発生し、スポーツ、交通事故、労働災害などの外傷が原因となる。
発生部位は外側半月に多いのが特徴とされてきたが、近年はスポーツ損傷の増加で内側半月の方が頻度が高くなった。
中でも後節部の断裂が多く見られる。
自覚症状としては疼痛、腫脹、歩行障害、膝折れ現象などが見られ、他覚的には可動制限、筋萎縮、嵌頓、水腫、圧痛などが現れる。
円板型は幼時から見られることがある。正常型のものに比べて若い世代に発症し、女性にやや多い。
治療に際しては、外傷性の急性期のもので関節包剥離である場合には保存的に治癒するが、実質内のものは手術的に縫合、切除関節鏡視下手術で行う。
手術後・退院後のリハビリテーション
1.早期～術後２週（炎症の改善、正常歩行の獲得）
荷重練習、スクワット、バランス練習など
2.術後4週（ランニング開始、関節角度改善）
ランジ、片脚のコントロール練習
3.術後5～8週（競技特性を踏まえた運動）
ジャンプ、サイドステップ、ストップ動作など
4.術後8週～（対人、ゲーム形式参加、試合復帰）
不足している項目のレベルアップ
- 日帰り手術（もしくは1日入院）となる
- スポーツ復帰が2ヶ月前後で可能
