腱板断裂 手術

関節鏡下腱板修復術後とは?

関節鏡下腱板修復術後とは
当院では肩の腱(腱板)が切れた影響で「肩が挙がらない」「肩が痛い」ために生活や仕事に支障がある患者様に対して、腱板を縫い合わす手術(腱板修復術)を行っています。
腱板修復術を受けられた方は、2泊3日の入院中に理学療法士とともにリハビリ行います。
このページでは腱板修復術を受けられる場合のリハビリの流れを以下に記載しています。

手術前から退院後までの流れは?

手術前から退院後までの流れ

手術後の装具固定

腱板修復術後は修復した部分の回復を阻害しないため、一定期間の固定を行います。
腱板修復術を受けられた方は術後3~6週の間、装具を装着して頂きます。
装具の大きさは断裂の程度によって多少異なる場合があります。
図は当院で使用している装具となります。
手術後の装具固定 手術後の装具固定

入院中のリハビリの流れは?

手術当日

ベッド上の安静が必要ですが、ベッド操作で座ることは可能となります。
理学療法士が病室に伺い身体の状態確認や装具の調整、寝る姿勢などの確認を行います。

術後1日目

1.装具の着脱,更衣動作などの練習
装具の着け方や外し方、衣類の脱ぎ方などの練習を行います。
肩関節を動かしてしまうと修復した部分に過度に負担がかかることがありますので、理学療法士の指導に基づいて練習を行っていきます。

2.リハビリテーション
腱板修復術後のリハビリでは、肩関節以外に肩甲骨など他部位の柔軟性も非常に重要となります。
入院中のリハビリは、痛みや炎症の悪化を考慮し肩甲骨や肘のストレッチなど、肩関節以外の治療が中心となります。
ただし患者さんによっては痛みのない範囲で理学療法士が手術した肩を動かす場合があります。

腱板修復術後のリハビリ 腱板修復術後のリハビリ 腱板修復術後のリハビリ
※入院中に理学療法士が肩を動かしていても、自宅では執刀医や理学療法士の許可がでるまで自分では動かさないようにしてください。

術後2日目

退院日となるため、リハビリは午前のみとなります。
身体の状態確認と日常生活をきちんと行うことができるかどうかの確認、自宅でのリハビリメニューの復習が中心となります。

腱板修復術後のリハビリ 腱板修復術後のリハビリ 腱板修復術後のリハビリ

術後経過は?

術後約3週間の装具固定期間が過ぎると、徐々に肩関節ならびに肩甲骨の動きの改善を図ります。
術後6~8週で車の運転が可能になり、術後3ヶ月頃から徐々に負荷をかけていきます。
術後半年以降に肩の状態に応じてゴルフなどのスポーツも可能になります。
退院後のリハビリテーションについてはあんしんクリニックのホームページを参照してください。

術後経過 手術後3週目の様子です。
装具を外した状態でのリハビリを開始していきます。
術後経過 手術後2~3ヶ月目の様子です。
徐々に肩の筋肉強化を図っていきます。
術後経過 手術後6ヶ月以降の様子です。
仕事・スポーツ復帰に向けてトレーニング強度を上げていきます。

Q&A

  • Q:車の運転はいつ頃からできますか?
  • A:手術後6~8週が目安となります。この数字はあくまでも目安であり執刀医の許可が必要となります。※腱の切れ方(断裂サイズ)によって目安となる時期は異なります。
  • Q:重たい物はいつ頃から持てますか?
  • A:手術後3ヶ月以降に2kg程度のものから持てるようになります。ただし筋力や肩の動きに応じて時期が遅れることもありますので、執刀医・理学療法士と相談しながら負荷量を調節していきます。※腱の切れ方(断裂サイズ)によって目安となる時期は異なります。
  • Q:一人暮らしの場合でも問題ないですか?
  • A:一人暮らしの方でも腱板修復術を受けられる方はいらっしゃいます。退院後に不便が出ないか住宅環境等含めて指導致します。どうしても2泊3日の入院期間では厳しいという方に関して一定期間転院することは可能です。

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