人工股関節置換術
人工股関節全置換術とは?
人工股関節置換術は、変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死症などで痛みが生じ、薬物療法やリハビリで症状が改善されない場合に行われる手術です。
人工股関節は骨盤と大腿骨に金属を入れ、その間にポリエチレンが入っています。
手術後の流れ
手術当日
手術後はベッドでの安静が必要です(ベッドから足を下ろしたり、トイレに行くことはできません)。ただし、ベッド操作で背もたれを起こすことや、寝返りは可能です。
※股関節に負担をかけないようにするため、寝返りは看護師の介助が必要です。
翌日までは「点滴・心電図・血圧計・血栓防止のポンプ」を装着します。
また、血液を排出する管や、尿を排出する管が入っています。
【術後の状態】
術後1日目
リハビリは午前・午後の1日2回、理学療法士とともに行います。
体調や痛みに応じて歩く練習やトイレに行く練習を行っていきます。
術後1日目は尿を排出する管が入っているので、許可が出るまでは必ず看護師または理学療法士付き添いのもと、移動するようにしてください。
歩行器歩行
理学療法士とともに歩行器を使って歩く練習をします。
トイレ動作の練習
トイレまでの移動や立ち座りの動作が安全に行えるように練習します。
トイレ動作が安全に行えるようになれば、尿を排出する管を抜き、ご自身でトイレに行くことができるようになります。
術後2~3日目
杖歩行
歩行器歩行ができるようになれば、杖歩行の練習を開始します。
階段昇降練習
杖歩行が安定してくれば、階段昇降の練習を行います。
術後4日目~退院日
日常生活動作の練習
床への立ち座りや靴下を履く練習など、ご自宅の環境に応じた動作練習を行います。
退院後のリハビリ指導
パンフレットを用いて自宅で行っていただくリハビリをお伝えします。