膝半月板損傷
膝半月板損傷の治療
入院について
①部分切除なら日帰りで、②縫合なら2泊3日の個室入院になります。術中判断になる場合は入院の予定をして手術を行います。
手術について
全身麻酔で、①部分切除なら15分程の手術で、術後2時間経過して麻酔からしっかり覚せいし、歩行が安定していることを確認して帰宅となります。②縫合なら1時間程の手術で、術後3時間すると歩行器を使ってベッドから離床し、翌日から松葉杖歩行で3日目に退院します。術衣に着替えますが、下着は着用したままで、尿道カテーテルは行いません。
リハビリについて
手術の内容に応じて、週1~2回のペースでプロトコルに沿って進めていきます。①部分切除なら必要な範囲で松葉杖を使用し、無理のない範囲でトレーニングを行い、1か月からスポーツ復帰へと進めます。②縫合なら2~3週の松葉杖歩行で、1ヶ月でほぼ制限のない日常生活に戻ります。2~3か月目からは競技復帰に向けたアスレチックリハビリテーションを行い復帰をめざします。
手術法について
基本的に「半月板損傷=手術」ではありません。外来での注射、リハビリテーション、装具など保存療法で改善しない場合、症状の経過が長い場合、早期にスポーツ復帰を期待する場合、MRIでの断裂形態が悪い場合などに手術になることがあります。
断裂した半月板に対して、将来的な膝の軟骨損傷や変形を防ぐためにも、可能な限り半月板を残すように、①部分切除あるいは②縫合を行います。内視鏡を使って5mm程の穴を2~3ヶ所作成しながら手術を行いますが、たくさん縫合する場合は膝の横に2~3cm程の切開を加えます。
これは断裂した半月板を縫合した写真です。